■ お墓を建てる時期はいつが良いのですか?
 この日までに建墓しなければという決まりはありませんが、お亡くなりになった方のお墓であるなら、四十九日、百ヵ日、一周忌などの法事に合わせるか、お盆やお彼岸を目安にされるのが一般的です。

 ■ 生きているうちに自分のお墓を建てたいのですが?
 生きているうちから建てるお墓のことを生前墓、寿陵(じゅりょう)といいます。縁起が悪いと考える人もいますが、長寿を導く良いお墓とされ、今ではひろく普及しています。お墓参りをしたときに、戒名や建立者の文字が赤くぬられているお墓を、見かけられたこともあるかと思います。また、生前に建てたお墓は、相続税の対象外なので節税のメリットもあります。但し、遺骨がなければ建てられない墓地もありますのでご確認下さい。

 ■ 引っ越し先に墓も移したいのですが?
 この場合は改葬することになり、以下の手順で行ないます。但し、くれぐれも今墓地のある菩提寺、霊園には早めに連絡して了解を得ておきましょう。
@受け入れ墓地を確保し、「受け入れ証明書」を取得
A今ある墓地(または納骨堂)から「埋葬(埋蔵)証明書」を取得
B今ある墓地(または納骨堂)の市町村役場へ、上記の2通と「改葬許可申請書」を提出
C「改葬許可証」を取得
D改葬の日取りを決め、関係者(墓地管理者、お寺、石材店)へ連絡する
E魂抜きの法要
Fお墓を掘り起こし、遺骨を取り出す(墓石は改葬先へ移すか、無縁墓として処分)
G移転先の墓地に墓石を建立
H開眼供養と納骨供養を営む

 ■ 先祖のお墓をひとつにまとめたいのですが?
 墓地に新しくお墓を建てる余裕がない場合、個人墓をまとめてひとつのお墓に合祀(ごうし)する方法があります。この場合、古いお墓に魂抜きの法要を営み、不要になった墓石は無縁塚に入れてもらうと良いでしょう。新しく建立する合祀墓の周囲に並べて置くこともできます。いくつかのお墓をまとめるときは、それぞれのお墓に祀られた故人の戒名(法名・法号)、俗名、死亡年月日、生年月日、死亡時の年齢を間違いなく確かめて、合祀墓もしくは墓誌(霊標・法名碑・墓標)に刻みます。但し、こうした合祀も法律的には改葬にあたり、市町村への申請が必要です。

 ■ お墓の価格はどうして決まるのですか?
 石の種類、型、大きさ、施工費などにより決まります。石は天然のものであり生産調整はできません。需要が多く希少な石種であるほど高くなり、輸入石のような生産が安定している石種であれば安くなります。そして、石のように硬く重量のある素材は、加工が難しくデザインによってコストも大きく変わってきます。また、お墓の設置工事においては、墓石や機材の搬入が容易で施工しやすい墓所と、墓石や機材の運搬が人手に頼らざるをえない墓所とでは、施工の日数と費用も違ってきます。

 ■ 墓石にはどういう石が使われているのですか?
 通常お墓に使用される石は、御影石(みかげいし)と呼ばれる花崗岩(かこうがん)です。御影石は硬質で風化に強く、磨くと美しい光沢がでます。比較的安価な輸入石から、庵治石のように国産の最高級品に代表されるものまで、色々な石種があり値段もさまざまです。国産石と輸入石を比較いたしますと、四季のある日本で輸入石の耐久性は疑わしく、日本の風土には国産が適しているという意見と、輸入石にも品質の高い名石があり、国産と比べて価格が手頃であるという意見があります。ご自分で納得された石種を、ご予算に合わせて選ばれると良いかと思います。

 ■ 墓石を選ぶポイントはなんですか?
 墓石は高価な買物であり、石材店から提示された価格が、適正かどうかが気になるところです。誰もが認める100万円の価値があるものに100万円支払っても問題はありませんが、たとえ1万円のものでも購入後それだけの価値がないと知らされたら、たいへん不愉快なことです。墓石は普段馴染みがなく価値判断が難しいだけに、この不安がたえずつきまとうことになります。保証行為をはっきり明示している石材店や、万が一のときは組織全体で責任を負う、全優石のような組織に加盟しているお店なら安心だと思います。

 ■ お墓を建てる(埋葬する)手順を教えて下さい?
@「埋葬許可証」の取得(火葬するのに必要な火葬許可書に火葬執行済の記入がされたもの)
A墓地がない場合、お寺、霊園で購入申請(埋葬許可証、住民票、印鑑が必要)
Bお寺、霊園より墓地の永代使用権を取得
C石材店で墓石を決める
D墓所の施工、墓石の建立
E開眼供養、納骨供養を営む

 ■ 墓地を購入しても、個人の所有地ではないそうですが?
 墓地を購入するとは、墓地の所有権ではなく使用権を購入ことになります。永代(えいたい)使用権といい、永代使用料を支払うことで、代々その墓地を相続して使用できるのです。但し、墓地の管理料として、毎年決められた額が必要です。

 ■ お墓を美しく保つにはどうすれば良いですか?
墓石を美しく長持ちさせるためにも、お墓の清掃をしましょう。まず雑草を抜き、枯葉やゴミを取り除きます。それが終わったら、墓石を洗い清めます。泥や苔、鳥のフン、大気中の粉塵など、落ちにくい汚れであればタワシなどでよく落とします。これらの汚れは墓石のシミになり、劣化させる原因になります。また、お墓参りの際には、お線香の高熱な火を、石に近づけないようにしましょう。お酒などを墓石にかけた場合は水でよく流しておきましょう。礼拝が済んだら、お菓子や果物などのお供え物は、必ず片付けて帰りましょう。野犬や鳥が食い散らかしたり、腐ってしまって墓地を汚す原因となります。

参考
吉田剛著 『最新 お墓の話』 KKベストセラーズ
毎日グラフ別冊 『お墓大全科』 毎日新聞社
金岡秀友監修 『面白いほどよくわかる仏教のすべて』 日本文芸社
福原堂礎著 『お墓の基礎知識』 朱鷺書房


トップへ戻る